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竹内淳の…やわらか音楽分析

★コンセプトにつながること(2)

このサイトは西洋の調性音楽が主になりますが、これまでいろいろな研究者によって語り尽くされてきた内容にはあえて立ち入らないことも出てくると思います。例えばバッハのフーガ、いろいろな人の変奏曲、さらにはモチーフとその展開、などはどんな音楽書にも書かれています。私は音楽の研究者的立場でものは言いません。その曲を作曲した御当人の立場に立てれば、いちばんいいと思っています。作曲者の気持ちになれること。

音楽は生きている、音楽を知る人の誰もが思っている実感だと思います。私も、作曲をしたり楽譜を読んだりしながら、常にこのことを考えてきました。「でも、なぜ音楽は生きているのだろう」
…その答は全ての人にとって違うのかもしれません。しかし少しでも客観的に音楽という生き物をとらえることは出来ないものだろうか。そこに、みんなが納得できる答があるのでは?

…作曲家は実にさまざまな要素(和声、リズム、デュナーミク、アーティキュレーション、フレーズ、その他)を、「作曲家自身にしかできない」方法で調合し、その人独自の語法による独自な「音楽言語」を創造していきます。でもベートーヴェンにしても、シューベルトにしてもショパン、ブラームスにしても、みな同じ「調性という土俵」の上に立って作品を作っています。ハ長調、ニ短調、といった「調」は、調性のある音楽の基盤です。別な言い方をすればシステムです。調性という共通のシステム上に形作られる音楽は、多様な「言語」を持ちながらもその「文法」には類似点を持っていることが多いのです。

 西洋の調性音楽には時代や作曲家によって様々なスタイルが存在しますが、文法の類似点を調べれば、音楽の在り様そのものが見えてくるのではないか…しかし音楽は、最初に挙げたような「さまざまな要素」が複雑に絡み合ってできているもので、要素が単独で存在しているとは限りません。例えば、あるフレーズが盛り上がって聞こえる理由が、メロディがそれまでより高い音を指向していたからだとします。でもそのとき同時に、ハーモニーもやはりそれまでより動きを見せていれば、和音の動きとあいまってその部分が盛り上がっている、と考えるべきでしょう。メロディだけが、フレーズの盛り上がりに一役買っていると考えることは、誤りであるかもしれません。

 それでも「さまざまな要素」自体が、ある重さを持って音楽の中に食い込んでいることもまた事実です。そのような音楽のさまざまな要素をさまざまな曲の中からかき集めて、それぞれを共通項としてまとめていけば、音楽の「傾向」として何か見えてくるものがあるかもしれない。

私は20年以上前からこの考え方の元、音楽の「さまざまな要素」すなわちデータを集めてきました。データといっても数字のような冷たいものではありません。ここでのデータとは、音楽を組み立てている各要素を個別に取り出したものといえます。音楽のデータ集めは、音楽を「見る」、楽譜を「読む」ためのフィルターに成長していきました。そう、データは楽譜を少しでも深く、客観的に読めるようになる手助けになるのです。もちろん、音楽を分析することにもつながっていきます。

 音楽の分析というのは、曲の中に見られる音楽の特徴を言葉でまとめていく作業ですが、ここではその逆、つまり音楽の特色を表す「言葉」がまずあって、それに合う音楽をあてはめていくこともあります。

(未完)

竹内淳の…やわらか音楽分析

★コンセプトにつながること(1)

今の若い人たちは、昔に比べてクラシック音楽を聴かなくなりました。クラシック離れというのでしょうか。

クラシック音楽は概して長いので、忙しい現代人にはゆっくり聴く暇もないでしょう。ゆっくり聴かない、ということは、クラシック音楽に感動する聞き方が出来ない、という事に等しいのです。クラシックはBGMには不向きです。何故なら、その長い中に数多く訪れるドラマを「流れの中で」聴いていかなければならないからです。うるさい事を言えば、1音も聞き逃しては聴いた事にならないのです。(笑)

とはいえみなさんは忙しい。ではそんなに長くて複雑な作りをしているクラシックを、効果的に吸収できる方法はないか、と考えるために立ち上げたのが、このサイトです。あまりにも人々のクラシック離れが進み、これではいけない、と、危機感を覚えました。クラシックを教えている人たちが、クラシックを知らない?…

クラシック音楽は、「音楽」の宝庫です。1曲の中にさえ、音楽として楽しめる箇所が何十カ所もある。クラシックのすごいところは、聴く人が、1人の作曲家と歩みを長い時間共に出来ることです。1人の作曲家の心の移り変わりを、聴くたびに体験できる。「弾く」となったら尚更でしょう。私は、その移り変わりのどこに着目するべきか、というポイントを書いているに過ぎません。

 

音楽を分析する時、音楽の要素の全てに渡ってを、画一的に、事細かくひもといていく必要はありません。それこそ時間のない現代人には不向きです。各曲ごとに、要となるポイントがあります。それを見つければ、その曲のかなりの部分が「分かったこと」になります。

 

このサイトを読んだ方にどうしていただきたいか。

それは、私が扱った曲、そしてみなさんに興味を持ってもらえた曲の「楽譜」を実際に買ってきて(コピーは不可。コピーは作曲家の魂を穢しているのと同じことです。穢れた音楽家であってほしくありません)、内容の1つ1つを検証していただきたいのです。それをしてもらえることが、まさにこのサイトの目標とするところです。

そのためにも、1つ1つの項目に「興味付けを」心がけているつもりです。

このサイトが、音楽を好きになる人を、そして音楽が分かる人を、1人でも多く育ててくれたら、それほど嬉しいことはありません。<2008.4.20.>

★このサイトについて

 このウエブサイトは、自分が普段から音楽について20年以上かけて考えてきたことをまとめようとしているものです。

とりわけ音楽の分析については、誰もが知っていることから、他の誰もがまだ気づいていないと思われる視点(?)まで、多岐にわたります。

私は昔からメモすることが好きで、楽譜を見たり音楽を聴いたりして気づいたことをメモしまくっていたら、200ページ以上の大部なメモ集になっていました。

でもそれを出版するとなると、まだ大量の文章書きが必要で、そのためにまとまった時間を取ることは現時点では不可能に近い。そこでこのようなサイトを作ることにしました。

 今、私は音楽を教えている全ての皆さんに対して、自分の考えていることを発信していく時だと思っています。このサイトで何かを学んでいただき、もしレッスンに少しでも役立ててもらえたら、嬉しい限りです。

ただ、著作権のことが心配でなりません。ただコピーペーストされて、それをどこかに貼付けられて、これ私が書きました、とされた日には、私は生きた心地がしません。

どうか、ルールをもって閲覧いただけたら、と存じます。

 

もしこのサイトの内容を気に入ってくださり、講座やその他出版していただけるなどのお声をいただければ、私は喜んで伺います。

どうぞ、これから永きにわたって、このサイトを愛していただけたら、と存じます。

 

★ここのタイトル「やわらか音楽分析」は、岸田秀氏の「ものぐさ精神分析」をヒントにさせていただきました。考え方にやや極端と思われる部分があるとはいえ、私は岸田氏の著作に共感を覚え、敬意を表する意味も込められております。

★ご覧になる方へ

最低限の

・和声の知識

・楽譜を読める能力

をお持ちの方を前提に書いております。そのため、基本的な用語については取り立てて説明していないところがあります。ご了承ください。

 

ところによってはかなりマニアックな内容も含まれております。(笑)

このサイトは、本当に心から音楽を知りたいと思っている人のためにのみ書いています。

よって口コミによって広まることは嬉しいですが、必要以上に広まることは望んでいません。そのため文章や譜例はほとんどを画像による掲載とし、インターネット検索機能で引っかかる必要は最小限にとどめています。

著作権のルールをきちんと守っていただける方にだけ、このサイトのHTMLによるヴァージョンのURLをメールにてお教えしています。

興味のある方こちらからどうぞ

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